以前の記事「運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その1」で書いたように、運動誘発性アルブミン尿上昇は腎機能障害および血管の内皮機能障害の早期かつ高感度なバイオマーカーである可能性が高いでしょう。つまり、運動誘発性アルブ
タグ: 糖質過剰症候群
肝機能検査のALT(GPT)が少し上がったときの糖尿病リスク
肝機能検査の項目でALT(GPT)があります。これは一般的に逸脱酵素と言われていて、ALTは肝臓に最も多く分布しており、AST(GOT)と同様に肝臓に障害があると、血液中に漏れ出してきます。 今回の研究では、ALTの値に
スタチンなんか飲んでもレムナントコレステロールが高いと心血管疾患のリスクは増加する
スタチンはLDLコレステロールを低下させますが、スタチンの恩恵を受けられる人はほんのわずかです。(実際には恩恵などないかもしれませんが)恩恵を受けられず、スタチンを飲んでいたにもかかわらず、心血管疾患を発症してしまう人も
安静時心拍数と死亡率
みなさんの安静時心拍数はどれくらいでしょうか?測定は簡単に自分でもできるので、一度測ってみてください。手首の親指側に反対の手の指を当てて、拍動している回数を1分間数えるだけです。もちろん血圧計などを持っていれば、それで血
2型糖尿病患者におけるβ細胞欠損とβ細胞アポトーシスの増加
2型糖尿病ではインスリン抵抗性だけでなく、インスリン分泌障害が起きることにより、血糖値が高くなることがあります。すい臓のβ細胞量の減少がこれに寄与している可能性があります。 今回の研究では124人の剖検(死亡した人から解
1日3食しっかり食べると急性心筋梗塞後の改善が悪くなる
いまだに多くの専門家、マスコミは1日3食しっかりと、バランスの良い食事が健康に有益であると洗脳をし続けています。本当に1日3食が良いのであれば、急性心筋梗塞後の改善にも良いはずです。 今回の研究では、心筋梗塞後にインター
レムナントコレステロールと高血圧や2型糖尿病との関連性
コレステロールに善玉、悪玉はありません。どれも同じコレステロールです。違いはそれを運ぶリポタンパク質です。LDLコレステロールは悪玉コレステロールと不名誉な呼び方をされてしまっていますが、もちろん、その中で悪いものがある
2型糖尿病の高齢者における筋力と筋肉の質の低下
筋肉の量は、そのまま筋力を示しているわけではありません。高齢者、特に糖尿病の人では筋肉があっても筋肉の質が低下するようです。 今回の研究では、糖尿病の高齢者485人と糖尿病でない高齢者2,133人の握力と膝伸筋の強さおよ
糖質過剰摂取は脳を老化させる
糖尿病は認知症の危険因子としてよく知られています。しかし、これは糖尿病という病気が認知症を起こすわけではありません。根本原因が同じだからです。アルツハイマー病は3型糖尿病と呼ばれているくらいで、その根本原因は糖質過剰摂取
糖質制限は肥満高齢者の内臓脂肪やインスリン抵抗性の低下をもたらす
日本でも肥満の高齢者が増加しているように思います。代謝や身体機能が衰えていく時期に肥満であれば、さらに様々な慢性疾患や身体機能の障害を起こす可能性が高くなるでしょう。 肥満は運動不足で起きるのではなく、食事の間違いで起き