血液のドロドロについて、これまで「その1」「その2」「その3」で書いてきました。今回は血糖値との関係です。 一般的に糖尿病の人では血液粘度が高いことがわかっています。その原因のすべてはまだわかっていないでしょうが、1つは
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経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)1時間値と脂肪肝
以前の記事「経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の1時間値」では、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の1時間値が155以上であれば、糖尿病に進行してしまう危険性が非常に高くなることを書きました。同様に、1時間値が高いことは非ア
糖尿病とマグネシウム
低マグネシウム血症の発生率は、2型糖尿病の人では13.5〜47.7%、健康な人では2.5〜15%だと言われています。糖尿病では頻繁にマグネシウムが低下します。基準値は1.8~2.6mg/dLです。 2型糖尿病の低マグネシ
あなたは祈ることができるか?
あなたは祈ることができますか? と言っても神様に祈るわけではありません。宗教へのお誘いでもありません。 ときおり、手のこわばりや腫れを訴える方がいます。もちろんリウマチの場合もありますが、リウマチのような症状ですがリウマ
血液がドロドロってなんだろう? その3 インスリン抵抗性との関係
血液のドロドロについて、これまで「その1」「その2」で書いてきました。今回はインスリン抵抗性と血液の流動性についてです。 今回の研究は糖尿病のない日本人の若年成人151人(平均年齢24.1歳)が対象です。全血通過時間を用
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の1時間値
糖尿病の診断は75gの経口ブドウ糖負荷試験の2時間値で行われます。(もちろん空腹時血糖やHbA1cも関係しますが)それ以外の時間帯つまり、30分値や1時間値は軽視される場合もあります。1時間値が高いと糖尿病型への進行率が
心臓の冠動脈における局所のインスリン抵抗性
2型糖尿病は心血管疾患のリスクを増加させると考えられます。それは高血糖と高インスリン血症が関連していると思われます。 高血糖になるとプロテインキナーゼC(PKC)というものが活性化し、それにより血管弛緩性 物質である一酸
むずむず脚症候群では糖質制限を
脚を動かしたいという強い欲求が存在し,また通常その欲求が不快な下肢の異常感覚に伴って生じる、むずむず脚症候群。 原因は多因子性と考えられています。人種による差もあり、欧米よりもアジアでは有病率が低く、日本では1~4%程度
尿漏れする前に糖質制限
尿漏れの有病率は女性では20%~40%以上とも言われています。糖尿病は、尿漏れ(尿失禁)のリスクの増加と関連しています。しかし、糖尿病が原因で尿漏れを起こすのでしょうか? 今回の研究では、糖尿病の人と、糖尿病予備軍の人と
糖尿病は感染症リスクが大きい
新型コロナウイルスの感染が拡大して、糖尿病との関連が何度も指摘されてきました。 糖尿病の人は新型コロナウイルスの重症化、死亡のリスクが高いと言われています。(「新型コロナウイルスと糖尿病 その1」「その2」参照) これま