以前の記事「比較的若い女性の冠動脈性疾患のリスクはインスリン抵抗性で6倍、糖尿病で10倍」「急性冠症候群とインスリン抵抗性」などで書いたように、心血管疾患は糖質過剰摂取によって起きていると考えています。 今回の研究では、
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痛みの治療(ペインクリニック)
私は現在、外来で痛みの治療、ペインクリニックを行っています。その他にも糖質制限や漢方も行っていますが、今日は痛みの治療について少し書きたいと思います。 痛みは非常に主観的なものです。数値化する機器がないわけではありません
心房細動と糖尿病およびインスリン抵抗性との関連
心房細動は心臓の心房が不規則に痙攣するように動き、それに伴い不規則な信号を出し、心臓の動き、脈は不規則となります。この不規則な不整脈の最も大きな問題は、血栓を作りやすくして、それが脳や他の部位に詰まってしまうことでしょう
注目すべきはLDLコレステロールではなく中性脂肪とHDLコレステロール
医療の現場ではいまだにLDLコレステロールを重要視しています。しかし、HDLコレステロールが低下し、中性脂肪が増加することが心血管疾患のリスク増加に関連していることもわかっているはずです。インスリン抵抗性があると中性脂肪
糖質制限VS脂質制限 その1
糖質制限と脂質制限で比較した研究はそれほど多くないと思います。あったとしても食事アンケート型の研究で質が非常に低いものが多いと思います。 今回の研究では14日間糖質制限をした場合と脂質制限をした場合でどのように違うか分析
メタボの人は食事の量ではなく摂食行動に問題?本当?
メタボリックシンドロームは糖質過剰症候群です。糖質過剰摂取で起きるのは私は明らかだと思いますが、なぜかそれを認めず、違う方向の研究が後を絶ちません。 今回の研究では、長野県佐久市で行われている住民対象コホート研究「佐久健
肉は本当に心血管疾患をもたらすか?
TMAOについてコメントをいただきました。 清水先生いつも糖質制限についての考察をありがとうございます。 糖質制限に関連して質問があるのですが、赤肉などに含まれるカルニチンが腸内細菌-肝臓代謝を経てTMAOとなり、アテロ
運動していれば肥満でも健康?
太っていても健康的な人はいるのでしょうか?運動していれば肥満の有害性は帳消しになるのでしょうか? 今回の研究ではBMIと身体活動の程度と心血管疾患リスク因子である高血圧、高コレステロール血症、糖尿病になる可能性を分析して
糖尿病の胃の血流と消化管潰瘍とPPI(プロトンポンプ阻害薬)
高血糖、糖尿病では様々な組織の血流が低下します。当然胃の血流が悪くなります。胃粘膜の微小循環は糖尿病で有意に低下しているという報告もあります。(ここ参照) そうすると、糖尿病では出血性の消化管潰瘍のリスクも高くなると思わ