インスリン分泌増加は肥満をもたらします。以前の記事「インスリン増加が先か肥満が先か?」でも書いたように、肥満になったからインスリン抵抗性が増加してインスリン分泌が増えたわけではなく、インスリン分泌が先です。 今回の研究で
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糖尿病の低GI/低GL食はほとんど効果がない
食後血糖値の上昇のしやすさとして、グリセミックインデックス(GI)とグリセミックロード(GL)というのがあります。GIはブドウ糖のGIを100としています。GLは、食品に含まれている炭水化物の量をGIに加味した指標で、G
乳がんの女性におけるBMIと二次がんのリスク
以前の記事「がんサバイバーは二次がんリスクが高い」では、一次がんの後5年生存した人であっても通常よりも別のがんである二次がんのリスクが高いことを書きました。そしてそれは喫煙や肥満との関連も高いことがわかっています。 今回
製薬会社の変なサプリ
健康食品やサプリメントは色々ありますね。健康食品会社のものであれば怪しいと思う人も多いかもしれませんが、製薬会社がサプリを出したら、ちょっとは効果があるとか、信用できるのではと思ってしまうかもしれません。 製薬会社のエー
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に代わる新たな概念 名前や概念が変わってより糖質過剰症候群であることが明らかに
非アルコール性脂肪肝は糖質過剰症候群です。これまでの非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)はウイルス性肝疾患やアルコールなどを原因としない脂肪性肝疾患とされてきました。 2020年に非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFL
インスリン投与量、HbA1c、体重の減少をもたらす実際の糖質制限の臨床使用
糖質制限の利点の証拠はどんどん増加中です。そして以前の記事「アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!」にも書いたようにアメリカ糖尿病学会は2019年のコンセンサスレポートで、糖質制限が最も
非空腹時中性脂肪と虚血性脳卒中のリスク
以前の記事「食後中性脂肪(TG)スパイクに注意」でも書いたように、非空腹時の中性脂肪の上昇にもリスクがあり、注意が必要です。 非空腹時の中性脂肪値と虚血性脳梗塞のリスクの関係を見てみましょう。(図は原文より) 虚血性脳卒
体重増加はエネルギーの摂りすぎ?
糖尿病になると栄養指導でカロリー制限(エネルギー制限)と運動の増加を指示されるでしょう。しかし、糖尿病に使用している薬によっては体重が増加していまうこともあります。体重増加は、摂取エネルギーよりも消費エネルギーの方が少な
糖尿病、空腹時血糖による死亡リスク
糖尿病や空腹時高血糖は様々な死亡リスクと関連しています。その関連はどの程度でしょうか? 今回の研究では97件の研究、820,900人を分析しました。(図は原文より) 上の図はAががんによる死亡、Bががんおよび血管疾患以外