これまで「その1」「その2」「その3」を書いてきました。今回はその続きです。最も副作用として恐ろしいのはがんの発症ではないでしょうか? 今回の研究では、FDAの有害事象報告システムに基づいてGLP-1受容体作動薬がすい臓
タグ: 糖尿病
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その3 急性膵炎
GLP-1受容体作動薬では急性膵炎の報告が多く認められています。急性膵炎は重篤な場合には死亡する可能性もあります。 例えばこの論文。GLP-1受容体作動薬のリラグルチドを服用している患者で11件の膵炎が発生した症例が報告
糖質制限をしっかりすれば糖尿病の腎機能低下を防げる可能性がある
以前の記事「糖尿病の薬を飲んでいるだけでは糖尿病の腎機能の低下は防げない」では、糖尿病の薬を使用しても腎機能は低下してしまう可能性があることを書きました。 では糖質制限ではどうでしょう。 今回の研究はアメリカ糖尿病学会の
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その1
2型糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬は最近ではダイエット目的のいわゆる「やせ薬」としても適応外使用されています。 自由診療で様々な宣伝文句が飛び交っています。「メディカルダイエット」なんていかにも医学的で効果があ
糖尿病の薬を飲んでいるだけでは糖尿病の腎機能の低下は防げない
糖尿病では腎機能が徐々に低下してくることが少なくありません。人工透析の原因の第1位は圧倒的に糖尿病性腎症で40%を超えます。 今回の研究では、メトホルミンを飲んでいる人で4種類の血糖降下薬の腎転帰を無作為化試験で比較しま
中性脂肪/HDLコレステロール比の増加は腎機能低下のリスクを上げる
世の中一般的にはLDLコレステロールばかりが注目され、一般の人でもLDLコレステロールは気にしますが、中性脂肪値やHDLコレステロールはあまり関心がありません。医師も同様です。患者にHDLコレステロールが低いことを指摘し
糖尿病の死亡リスクの増加に関連する食後高血糖および食後高中性脂肪
もともと2型糖尿病は糖質過剰症候群の代表ですので、死亡リスクは高いでしょう。糖質過剰摂取のままの場合、全原因死亡を予測する食後の血糖値や非空腹時の中性脂肪値はどれくらいなのでしょう? 今回の研究では、朝食後の2時間後の血
高血圧と糖尿病は突然の心停止のリスクの増加と関連している
高血糖、高インスリン血症、そして糖尿病は全身に様々な症状を起こします。当然、心臓にも良いはずがありません。突然に心停止が来るリスクも高まります。 今回の研究では、2009年に韓国の全国健康診断を受けた20歳以上の400万
低LDLコレステロールと糖尿病
LDLコレステロールが低いことは健康的だと信じている人は多いでしょう。しかし、LDLコレステロールを低下させるスタチンやナイアシンは糖尿病のリスクを高めます。(「スタチン誘発性糖尿病」「ナイアシンは安全か? その1」など
スタチン誘発性糖尿病
LDLコレステロールが上昇すると多くの医師はスタチンを強力に勧めてきますが、スタチンに糖尿病のリスクを増加させる副作用があることを説明する医師はほとんどいないでしょう。 以前の記事「スタチンの使用は、はっきりとした糖尿病