尿路結石の要因の一つで重要なのが、尿のpHの低下、つまり尿が酸性化することであると言われています。 では、糖質過剰摂取だと尿は酸性化するのでしょうか?糖質過剰症候群の代表である肥満との関連を見てみましょう。 今回の研究で
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糖質過剰摂取と心房細動
心房細動は臨床でよく遭遇する不整脈です。以前の記事「低炭水化物食と心房細動発症のリスク」で書いたように、低炭水化物食で心房細動のリスクが上がるなんていう研究は非常に問題があるものです。実際には低炭水化物でもないんでもない
糖質制限は甲状腺ホルモンの変化を起こす
糖質制限をすると、当然代謝が変化するので、様々な数値の変化が認められます。その中で甲状腺のT3の変化も起こります。(「糖質制限のときの甲状腺ホルモン低下(低T3症候群)」「糖質制限でLDLコレステロールが上昇しやすい人は
食後の糖質の運命はどうなる?
食事をしたときの糖質の運命はどうなっているのでしょうか?食後のブドウ糖処理を細かく分析した研究があります。経口摂取したブドウ糖は下の図のように、解糖系(Glycolysis)か貯蔵(Storage)に回るかのいずれかです
糖質制限と骨粗しょう症
以前の記事「ケトン食は骨の健康に悪影響を与えるか?」ではケトン食と骨の健康について書きました。今回は他の糖質制限と骨粗しょう症の研究を見てみましょう。 腹部肥満の人65人(平均年齢51.3歳、BMI33.4)をエネルギー
腎臓結石、尿管結石も糖質過剰症候群 その2
尿路結石と糖質過剰症候群の関連の記事「その1」の続きです。 尿路結石は、メタボリックシンドロームと関連しています。5つの研究のメタアナリシスでは、メタボリックシンドロームがあると尿路結石の可能性は1.39倍でした。(ここ
メタボリックシンドロームを放置しておくとがんのリスクが増加する
がんもメタボリックシンドロームも糖質過剰症候群です。だからメタボの人ががんのリスクが高くなっても不思議ではありません。 今回の研究では、メタボリックシンドロームの1回の評価だけでなく、メタボの軌跡パターンでがんのリスクが
おやつのセカンドミール効果で夕食後の血糖値を抑える?
セカンドミール効果をやたら強調する専門家がいます。朝食を食べないと昼食時の血糖値の上昇が大きい、だから朝食は重要だと。その際朝食時の血糖値の変化は示されません。午後のおやつ、間食でももちろんセカンドミール効果があります。
糖尿病の死亡リスクを下げる因子
糖尿病の人は一般の人より 2~4倍も死亡リスクが高くなっています。HbA1c、LDLコレステロール、アルブミン尿、喫煙、血圧などの要因をどの程度制御すれば、糖尿病に関連した過剰な死亡リスクを排除できるのでしょうか? 今回
日本にも糖質制限のコンセンサスが必要
日本人の食事摂取基準の2025年版がほぼ決まりました。(ここ参照)5年ごとに見直していますが、毎回どーでもいいような改定ばかりです。 アメリカの食事ガイドラインも似たようなもので、アメリカやカナダの糖尿病学会が低炭水化物