また変な研究が出てきましたね。またハーバードです。懲りませんね。 今回はバターと植物油の摂取量と死亡率との関連を分析しています。もう、まずはこの論文の結論を言いますね。 「バターの摂取量が多いと死亡率が高くなるのに対し、
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新型コロナワクチン接種後の原因不明の心停止の病理所見
新型コロナワクチン接種歴のある、不整脈を合併した原因不明の心停止の患者はできる限り剖検するべきかもしれません。「予想外の」心臓の微小瘢痕と微小血栓の剖検所見が認められるかもしれません。 すでに下のように、Stray先生が
またまたコレステロールパラドックス
医療の世界は都合が悪いことはパラドックスと呼びます。前提が間違っていることは認めません。 コレステロールは高い方が長生きですが、医療の世界ではコレステロールは悪者です。コレステロールが高い人が長生きしてしまっては自分たち
高齢者の高血圧の治療は死を早めるかもしれない その1
日本には本当にフレイル(虚弱)な高齢者多いですね。野菜中心の食事も要因の一つでしょう。 地域在宅高齢者5,104名 (平均年齢71.7歳、 女性51.6%)を対象とした分析では、フレイルの有病率は11.5%(予備群、32
85歳以上の日本人、高血圧は死亡リスクに影響する?しない?
高齢者はいっぱい不必要と思われる薬を飲んでいます。スタチンやPPIだけでなく、高血圧の薬も何種類も飲んでいることもあります。複数の高血圧の薬により、低すぎるのではないかと思う人もたくさんいます。 今回の研究では、2006
低コレステロールは出血性脳卒中、心不全、がんによる死亡率を上げる
コレステロール値が高いだけで多くの人はスタチンを飲まされています。コレステロール値が高いと本当に心血管疾患で死んでしまうのでしょうか? 今回の研究は日本で集団スクリーニング検査を受けた40〜69歳の健康な成人12,334
大動脈弁狭窄症も糖質過剰症候群
最近はテレビでも心臓弁膜症についてのCMが流れています。弁膜症の中の大動脈弁狭窄症の原因としては、主に先天性のものと加齢性(?)のものがあります。大動脈弁が肥厚して硬くなり、動きが制限されて、進行すると石灰化し、心臓から
80歳以上ではコレステロールが低いと死亡率が高い
以前の記事「80歳以上では収縮期血圧が低いと死亡率が高い」で書いたように、高齢者では収縮期血圧が120mmHgよりも血圧が低い場合、死亡率が高くなります。血圧もそうですが、医師は高齢者に対しても、コレステロールを下げろ、
ロカボの専門家が出した飽和脂肪酸は心血管疾患や死亡率とは関連していない論文
ロカボで有名な山田悟先生、この先生が唱えるロカボは中途半端で賛成はできませんし、ロカボの論文もまたショボい結果です。 今回、山田先生が良い論文を出してきました。まだプレプリントなので注意が必要です。 今回の研究では、心血
一部の高血圧の薬は腎臓を病的な状態に変化させる その2
「その1」の続きです。 高血圧では、レニン値は約60%で正常、約25%で低下しているようです。(ここ参照)つまり、高血圧患者の大多数は、高レニン値ではありません。それなのにレニンを阻害するRAS阻害薬がここまで頻繁に使用