日本人は欧米と比べて肥満が少ないのですが、2型糖尿病は多い状態です。アジア人はインスリン分泌能が低い人が多く、そのため肥満にならずに糖尿病になってしまうと考えられています。では、日本人はすい臓のβ細胞の機能障害とインスリ
カテゴリー: 糖質過剰症候群
肥満は脳の血流低下を招く
肥満は様々な疾患、症状の危険因子です。神経変性疾患のリスクも高くなるでしょう。 今回の研究では平均年齢41歳の太りすぎまたは肥満の人と正常範囲のBMIの人のSPECTスキャンという検査で脳血流を比較しています。(図は原文
中性脂肪値と血糖値からわかるTyGインデックスと動脈硬化
中性脂肪値について、あまり関心がない医師もいるようですが、私はかなり重要視しています。 以前の記事「中性脂肪値と血糖値だけで様々な疾患のリスクを評価できる」で書いたように、TyGインデックスはインスリン抵抗性のマーカーで
糖尿病とウイルス感染リスク
糖尿病は免疫機能が低下すると言われています。そして、ウイルスに対しても脆弱であり、感染のリスクは高くなると考えられます。2型糖尿病とウイルス感染リスクの様々な90の研究を分析したところ、様々なウイルスに対してリスク増加が
SGLT2阻害薬と膀胱がん
SGLT2阻害薬は様々な有益な効果が報告されるようになり、注目されている糖尿病薬です。心臓や腎臓の保護効果はケトン体が見直されるきっかけにもなったかもしれません。また、体重減少も期待できるようです。 しかし、体のブドウ糖
糖質過剰摂取で空腹になりやすく、糖質制限で空腹になりにくい理由
食欲というものは調整することが難しいと思っている人もいるかもしれません。しかし、糖質制限を始めると空腹感が起きにくくなります。それは血糖値の変動が少ないからだと思いますが、今回の研究ではそれを証明しています。 この研究で
歩くスピードが遅い人は新型コロナウイルス感染での死亡リスクが高い
歩くスピードは認知症や様々な死亡率の増加と関係しています。高齢者でスタスタ歩く方は若々しく見えるだけでなく、実際に元気であることが多いです。一方歩行が遅い人はやはり不健康であったり、筋力の低下が著しい方が多いと思います。
急性冠症候群のLDLコレステロールは低い方が死亡リスクが高まる
LDLコレステロールが「悪玉」という洗脳は大成功しています。一般の人だけでなく、医師を含む多くの医療従事者や栄養士なども、LDLコレステロールが低いことは良いことだと思い込んでいます。 人間にとってコレステロールは非常に
糖尿病や糖尿病予備軍は軽度認知機能障害から認知症になるスピードを加速させる
アルツハイマー病は3型糖尿病だと考えています。糖質過剰症候群です。糖質過剰摂取を続けていれば、認知症リスクは非常に高まってしまいます。 軽度認知障害の状態から認知症になるまでのスピードは、糖質過剰摂取を続けているとどうな
高身長とがんのリスク
身長が高いことは成長因子が多い、またはその感受性が高いと考えられます。高身長とがんには関連があると考えられています。日本人での40~69歳の約11万人を2013年まで追跡した調査結果を見てみましょう。(図はここより) 上