心臓の専門家はLDLコレステロールに固執しています。一部の人はコレステロールは関係ないと気づいているでしょうが、学会やガイドラインには逆らえないのでしょう。 今回の研究では、耐糖能の状態、つまり正常血糖または前糖尿病また
カテゴリー: コレステロール
糖質制限でケトーシスになっている人が糖質制限を止めたらどうなる? その2
今回は「その1」の続きです。まずはOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)についてです。その1でも示したように、フェーズ1(P1)は糖質制限でケトーシスの状態、フェーズ2(P2)は糖質制限を止めた糖質過剰摂取の状態、フェーズ3(
除脂肪量ハイパーレスポンダーにおけるスタチン中止と糖質制限開始後の冠動脈疾患の急速な進行?
今回紹介する抄録はAHA Scientific Sessions 2023という学会の発表だと思われますが、非常に悪意が感じられます。除脂肪量ハイパーレスポンダー(lean mass hyper-responders:L
多発性嚢胞腎には糖質制限を その3 食事は治療なり
以前の記事「多発性嚢胞腎には糖質制限を その2」で書いた学会発表の研究が論文になりました。それを今回記事にしたいと思います。 対象は平均年齢41歳、平均BMI25.65の常染色体優性多発性嚢胞腎 (ADPKD)患者66人
2023年10月の血液検査データ 健診ハラスメント
10月も職場では健診があります。そんなにいらないと思っても、やらざるを得ません。まあ、検査しても大きな変動はありません。食事が変わっていないの、変動も少ないです。検査項目も減らしていますが、春に測定しなかったのでインスリ
2型糖尿病の体重減少に対する時間制限食の影響
1日3食しっかり食べることが健康的だと考える人がいます。マスコミの言うことを鵜呑みなのでしょう。一方で時間制限食というものが健康に好影響を与えることが様々な研究で示されています。 時間制限食は1日の中で8時間とか、6時間
糖尿病の有無におけるコレステロールと心血管疾患のリスク
糖尿病のある人は、スタチンによってLDLコレステロール値を下げているにもかかわらず、心血管疾患のリスクが高くなります…という文章をよく見かけます。大前提で心血管疾患の原因がLDLコレステロールの増加であると決めつけている
スタチンによる冠動脈石灰化促進 その3
心臓の専門家はかつて冠動脈の石灰化はリスクが高くなると言っていました。そして、スタチンがその石灰化を増加させるとわかると、今度は石灰化がプラークを安定化させるから良いことなのだというようになりました。 そして、スタチンは
糖尿病でなくても糖化LDLは意外と多い
酸化LDLは非常に危険なLDLと考えられています。しかし、酸化LDLは血中のそこまで多くなく、通常はLDLの1%未満、0.2%程度だそうです。そして、酸化LDLが危険というよりは、LDLの酸化が起きやすい体内環境が危険だ
レムナントコレステロールと心血管疾患のリスク LDLコレステロールはどうしちゃった?
レムナント(残存)コレステロールは心血管疾患リスクの強力な予測因子と考えられています。しかし、レムナントコレステロールそのものが悪さをするというよりも、レムナントコレステロールが増加する状態が心血管疾患の原因だと思われま