以前の記事「糖尿病とグリコカリックス」でも書いたように、グリコカリックスは血管のバリア機能としての働きがあり、高血糖にさらされるとそのバリアが薄くなり、バリア機能が低下してしまい、血管の問題が起きてくるのではと考えられま
カテゴリー: コレステロール
2020年5月の血液検査データ
毎年血液検査のデータを示していますが、それほど大きな変化はありません。まあ、大きく変化しても困るのですが… 2020年5月の血液の検査のデータを提供したいと思います。 TSH:0.833μIU/ml(0.500~5.00
スタチンは新型コロナウイルスの重症化を増加させるかもしれない
*今回の記事は実際には人間で確固たる証拠が見出されているわけではありませんので、今飲んでいる薬の中止を勧めているわけではありません。注意が必要です。 新型コロナウイルスの感染で、集中治療室での治療を必要とする重度の肺炎、
LDLやHDLは免疫システムの一部である その4
以前の記事「LDLやHDLは免疫システムの一部である その1」「その2」「その3」と書いてきましたが、シリーズの「その4」です。今回は感染症の死亡率との関連です。 末期の腎疾患では心血管イベントが36倍にも増加するそうで
LDLやHDLは免疫システムの一部である その3 新型コロナウイルスの場合
以前の記事「LDLやHDLは免疫システムの一部である その1」「その2」では、感染とLDLやHDLなどのリポタンパク質との関係を書きました。 それでは、現在感染が拡大している新型コロナウイルスではどのようになっているので
LDLやHDLは免疫システムの一部である その2
以前の記事「LDLやHDLは免疫システムの一部である その1」では、LDLやHDLなどのリポタンパク質は免疫システムとしての働きがあることを書きました。 アテローム性動脈硬化症を引き起こす原因と考えられている、酸化LDL
LDLやHDLは免疫システムの一部である その1
人類は進化の過程で常に外敵と戦ってきました。それは眼に見える捕食者だったり、目に見えない感染との戦いです。現代において目に見える捕食者はある程度人間のコントロールが成されていますが、目に見えない感染はいまだにコントロール
LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その2
以前の記事「LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その1」では、LOX-1という受容体が酸化LDLを動脈壁に取り込むのに重要な役割を果たし、LOX-1が活性化されると、内皮機能障害、単球接
スタチンがHDLコレステロールを低下させることは珍しくない
スタチンはコレステロールの合成を抑制するので、通常はLDLコレステロールが低下します。一方でHDLコレステロールはどうでしょうか? 以前の記事「糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか
食事によるLDLコレステロールの上昇
糖質制限でLDLコレステロール上昇が起こることをこれまでも(「糖質制限とLDLコレステロール上昇 その9」など参照)書いてきましたが、様々な食事によりLDLコレステロールやそのほかの変動はどうなるのでしょうか? 今回の研