コレステロールはいまだに悪玉であり、LDLコレステロールの上昇は様々な心血管疾患や死をもたらすと思い込んでいる人がいます。そして、医師の中にもLDLコレステロールは低ければ低いほど良いと思っている人も多いでしょう。 LD
カテゴリー: スタチン
効果を維持するためにはやめることができないGLP-1受容体作動薬
現在の治療薬のほとんどは対症療法であり、根本的に治しているものではありません。したがって慢性疾患の場合、その薬をやめればもとに戻ってしまうことも多いでしょう。糖尿病の薬もその中の代表的なものです。以前の記事「子供の肥満に
当たり前ですが肥満は様々な疾患のリスク
当たり前ですが肥満は様々な疾患のリスクを増加させます。肥満というよりは肥満の原因の糖質過剰摂取が様々な疾患のリスクを増加させているのが本当のところです。 今回の研究では日本で健康診断を受診した65歳の10,852人を対象
LDLコレステロールは低いほど良い?
医療の世界は、以前は「医は仁術」と言われてきました。私自身はそこまで崇高な気持ちを持って医師になったわけではありませんが、しかし、現在の医療は全く真逆の方向に向かっています。新型コロナウイルスの拡大と共に、国は大量の税金
アメリカ糖尿病学会2023年版診療ガイドライン その3
今回は「その1」「その2」の続きです。これまでは糖質制限、炭水化物(糖質)について書きましたが、今回はその他の栄養素、タンパク質、脂質などについてです。 タンパク質についての記述を見てみましょう。 タンパク質 毎日のタン
コレステロールの低い人は死亡率が高いというコレステロールパラドックス
専門家は都合が悪いことは「パラドックス」と言います。その専門家が信じている仮説が正しいとしか思っていないので、それと相反するデータが出てくると受け入れられません。しかし、実際はパラドックスでもなんでもなく、前提の仮説が間
低コレステロールと心理的影響
コレステロールは悪玉であるという洗脳が行き渡り、多くの人がコレステロールは低ければ低いほど良いと思い込まされています。しかし、コレステロールは非常に重要なものであり、脳にとっても必須の物質で、またホルモンの材料となります
心血管疾患のリスク評価は不必要にスタチンを処方するために過大評価?
みなさんはアテローム性動脈硬化性心血管疾患 (ASCVD)のリスク計算器を試したことがありますか?(計算機はここ)これは、2013年のアメリカ心臓病学会/アメリカ心臓協会 (ACC/AHA)が発表したもので、現在の10年
献血頻度によるフェリチンと血管機能
鉄は非常に重要です。鉄欠乏は確かによくありません。日本人、特に若い日本人の女性の鉄は非常に少ないことが多く、また日本の食事の鉄含有量が少ないのか、フェリチンが欧米ほど高くないことを指摘する人もいます。フェリチン値は低いと
冠動脈CTにおける無症候性アテローム性動脈硬化症の程度とスタチンの影響
人間の体は進化の過程で様々なメカニズムが確立してきました。そのメカニズムが狂うを症状や病気を発症しやすくなります。そのメカニズムを狂わせているものの一つは間違った食事です。しかし、もう一つ重要なものがあります。それは薬剤