「その1」「その2」「その3」に続き糖質制限でLDLコレステロールが上昇してもスタチンは不要論を書いていきます。 LDLコレステロールは別として、心血管疾患のリスク因子はいっぱいあります。 アテローム性動脈硬化症はメタボ
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糖質制限でLDLコレステロールが上昇したらスタチンは必要か? その3
「その1」「その2」に続き糖質制限でLDLコレステロールが上昇してもスタチンは不要論を書いていきます。 今回は、その2の途中で少し書いた、インスリン抵抗性との関連についてです。 以前の記事「比較的若い女性の冠動脈性疾患の
糖質制限でLDLコレステロールが上昇したらスタチンは必要か? その2
以前の記事「その1」では、高LDLコレステロールの代表の家族性高コレステロール血症(FH)でもLDLコレステロールと心血管疾患に関連性がないことを書きました。 心臓の冠動脈の石灰化のスコアである、冠動脈カルシウム (CA
糖質制限でLDLコレステロールが上昇したらスタチンは必要か? その1
糖質制限ではLDLコレステロールが低下する人、変化しない人、上昇する人と様々ですが、上昇することは決して珍しくはありません。いわゆる高LDLコレステロール血症という定義に当てはまる140mg/dL以上の人割合は日本人で2
LDLコレステロール値が非常に低いと死亡率が上がり、脳卒中の死亡リスクは4倍になる
LDLコレステロール値が高いと、医師に「死ぬよ」と脅されることがあります。そして、スタチンを飲むように強く勧められます。でも本当にLDLコレステロールが高いと危険なんでしょうか?逆に非常に低いLDLコレステロールはどうな
薬に対する患者の期待
多くの患者は医師に対して様々なことを期待するでしょう。そして、自分の疾患が医師の出した処方で改善することを大いに期待するでしょう。改善というのにはかなりの幅があり、医師の中の改善と、患者が感じる改善では大きな乖離がある場
緑内障にはマグネシウムが必要かもしれない
緑内障は失明原因の第1位です。緑内障は単に眼の病気ではなく、拙著『「糖質過剰」症候群』でも書いたように、糖質過剰摂取による神経、代謝的な異常による糖質過剰症候群であり、4型糖尿病と考えています。(「緑内障は糖質制限をすべ
うつ病のセロトニン仮説は根拠なし
病気の原因は様々に見えますが、多くの根本的な原因は食事の誤りだと思っています。しかし、医学はそれぞれの病気にそれぞれの原因を見い出したがります。もちろん、根本ではない原因は様々でしょう。心血管疾患に対するLDLコレステロ
糖尿病における断食と糖質制限食での血糖値やインスリンの変化
2型糖尿病の人では、エネルギー(カロリー)制限食や短期間の断食でも、当然糖質制限でも、そして食事法とは別に体重減少でも血糖値が急速に低下することが示されています。 この主な原因は摂取エネルギーが減少したからなのか、糖質摂