以前の記事「妊娠中の鉄サプリの使用は慎重に その2 妊娠糖尿病」でも書いたように、妊娠初期のフェリチン値の安全圏は比較的低めで、フェリチンが高いと妊娠糖尿病の可能性が増加してしまいます。貧血を伴わないような場合には、安易
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高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は本当に必要な薬か? その2
「その1」では、高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の心臓に対する効果は全く無いに等しく、逆に心血管死が増加する可能性すらあることを書きました。今回は、腎臓への効果やその他の有害作用についてです。 腎臓への効
日本人大腸がん患者の5割に腸内細菌の発がん毒素?
最近、「日本の大腸がんの5割 腸内細菌の毒素が原因か」なんてことがニュースになっていました。(ここ参照)どうやら、国立がん研究センターの研究によるものらしいです。(ここ参照) 過去 20 年間で、50 歳未満の早発大腸が
子供のインスリン抵抗性は脳を小さくする
ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源ではありませんが、もちろん重要なエネルギー源です。特にほとんどの人は糖質過剰摂取ですから、ケトン体が産生されるわけではないので、ブドウ糖が唯一のエネルギー源となってしまいます。 子供の場合
MAHAレポートすごい内容です
ケネディさんとトランプさんはすごい内容のレポートを出してきました。MAHAとは「Make America Healthy Again」の略です。再びアメリカを健康にする、という非常に重要な活動です。 よくこんな突っ込んだ
高齢者の不眠症に対するマグネシウムの効果
みなさんは夜は眠れていますか?若い人でも不眠の人がいますが、高齢者ではその割合が多く、50%ともいわれています。そして、多くの人が眠剤を処方され、依存が形成されてしまっている人もいます。 こんな有害な薬よりも、有益なもの
SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は糖尿病患者の転倒を増加させる
以前の記事「GLP-1受容体作動薬によるサルコペニアと骨粗鬆症」では、GLP-1受容体作動薬により筋肉が大きく減少することを書きました。「糖尿病においてGLP-1受容体作動薬やSGLT-2阻害薬で起こる筋肉量の減少」では
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その12 脱毛
GLP-1受容体作動薬の副作用シリーズの「その12」です。今回は脱毛です。 今回の研究では、GLP-1受容体作動薬のセマグルチドと日本では未承認の別の肥満薬Contrave(ブプロピオン・ナルトレキソン)使用患者の脱毛の
双極性障害は糖質過剰症候群 その2
「その1」の続きです。 双極性障害は糖質過剰症候群だと考えています。今回は糖質過剰摂取で起こるインスリン抵抗性や糖尿病での脳の変化と双極性障害との関連を見てみましょう。 インスリン抵抗性は双極性障害患者の半数以上に認めら
心筋梗塞時のLDLコレステロール値の低下は心血管イベントの増加と関連している
LDLコレステロールが低い方が本当に健康的であるのであれば、急性心筋梗塞時のLDLコレステロールが低い方が、その後の死亡率、心血管イベント発生などの予後も良さそうですよね?でも、以前の記事「LDLコレステロール高い方が心