GLP-1受容体作動薬は様々な副作用があります。(「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」参照) 今回はまた新しい報告が出ましたので、それを取り上げます。その1やその3で取り上げた腸閉塞や膵炎など、胃腸の有害事
カテゴリー: 糖尿病
スルホニルウレア薬は心臓突然死の高いリスクと関連している
糖尿病でスルホニルウレア薬をいまだに飲んでいる人は少ないかもしれません。この薬、色々なリスクを上げてしまいます。いまだに処方している医師がいるのであれば信じられません。 今回の研究では、スルホニルウレア薬とメトホルミンを
糖尿病の期間が長くなるほど酸化LDLは増加する
LDLコレステロールを運ぶLDLの酸化は酸化ストレスの増加によって起こると考えられます。酸化ストレスは糖質過剰摂取による高血糖で特に増加するので、糖尿病では酸化LDLが増加しています。一方、糖尿病ではアテローム性動脈硬化
30歳で2型糖尿病と診断されると平均余命が14年短くなる可能性がある
2 型糖尿病の有病率は、特に若い年齢層で急速に増加しています。推定では、糖尿病のある人は糖尿病でない人より平均して6年早く死亡することが示唆されているそうです。(こことここなど参照) 今回の研究では、糖尿病の診断時の年齢
糖尿病においてGLP-1受容体作動薬やSGLT-2阻害薬で起こる筋肉量の減少
GLP-1受容体作動薬やSGLT-2阻害薬などが糖尿病の治療、肥満の治療に使われています。これらは体重減少効果が認められています。 今回の研究は、SUSTAIN 8という安定した治療を受けている2型糖尿病788人を対象と
スタチンによる冠動脈石灰化促進 その2
「その1」では一般的に冠動脈石灰化は心血管疾患のリスク因子として重要であることを書きました。しかし、スタチンは心血管疾患を抑制すると医療の中では考えられながら、冠動脈の石灰化を促進してしまいます。 今回の研究では、8つの
糖尿病におけるBMIとLDLコレステロールの関連
糖尿病では心血管疾患のリスクが高いにも関わらず、LDLコレステロールは高くないことが多いです。 今回の研究ではBMIとLDLコレステロールの関連を分析しています。対象は30歳から70歳までの2型糖尿病患者2,500人です
コレステロールとがん発生率
コレステロールは人間にとって必須のものです。細胞の構成成分でもありますし、ホルモンなどの原料でもあります。さらに メタボリックシンドロームとがんプロジェクト(Me-Can)というものがあり、これはノルウェー、オーストリア
生理がインスリン感受性に与える影響
女性は生理(月経)中に血糖値の変動が変化しています。糖尿病の方では自分で測定して知っている人もでしょう。また、生理周期によって食欲や体重さえも変化することもあるでしょう。 それはインスリンの感受性、特に脳のインスリン感受
ED(勃起不全)と糖尿病
ED(勃起不全)は糖質過剰症候群です。立たなくなってきたら、もうすでにかなり進行していると考えた方が良いでしょう。 今回の研究では、EDと糖尿病の関連を分析しています。対象は18歳から40歳(平均年齢28.3歳)の231