以前の記事「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標ってこれで良いのだろうか?」でも書いたように、日本糖尿病学会の高齢者の血糖コントロールの目標値は超緩く、HbA1c7未満であり、低血糖を招く薬を使用している場合は、8未満でし
月: 2022年1月
αシクロデキストリンって効果はどう?
α-シクロデキストリンについてコメントをいただきました。 難消化性デキストリンは、各社から販売されています。今回、先生が示された血糖などのデータを見ても糖質制限には全く及ばないですね。 デキストリンの中でもαシクロデキス
脂肪肝と肝臓以外のがん
脂肪肝(非アルコール性脂肪肝疾患)は非常に増加していますが、それを危険なものだという認識は多くの人が持っていないでしょう。脂肪肝は肥満の成人の病気ではなく、小学生でも脂肪肝の子供もいますし、痩せていても脂肪肝の人はいます
血糖値スパイクとがん死亡率
HbA1cは過去1~2か月くらいの平均血糖値と考えられており、たとえそれが高くなくても、その中身、つまり血糖値の変動はわかりません。非常に高血糖と低血糖の波を繰り返しているかもしれません。その場合、1,5-AGという検査
難消化性でんぷんはほとんど効果がない
通常のでんぷんはすぐに消化吸収され、血糖値を急激に上げます。しかし、難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)を一緒に摂取すると血糖値の上昇を抑えてくれると一般的には考えられています。本当でしょうか? 今回の研究では、消化
役に立たないダイエットランキング
U.S.Newsというサイトに「Find the best diet for you」「あなたへの最善の食事を見つける」と題したダイエットランキングが発表されています。(ここ参照) これは食事療法、栄養学、肥満、食物心理
オミクロン株は戦う相手でさえない
新型コロナウイルスが出現するまでの社会では、それが良いかどうかは別として、ちょっと鼻水が出たり、軽い咳だったり、のどがイガイガするようなレベルの風邪であれば、普通に仕事をしていました。それがたとえ医療従事者であってもです
糖質制限食は高タンパク質でも腎臓への影響はない
糖質制限では通常、高脂肪高タンパク食になります。高タンパク食は一般的には腎臓に負荷をかけると考えられていて、腎臓に有害な影響があると考えてる人もいるでしょう。 今回の研究では2年間の糖質制限で腎機能がどうなるかを見ていま
空腹時血糖値が10mg/dL増加するごとに、すい臓がんの発生率は14%増加する
すい臓がんは年々増加傾向にあり、しかも非常に生存率の低いがんです。5年生存率は8.5%(男性8.9%、女性8.1%)で、手術できた場合でも、5年生存率は10-30%くらいです。転移はないが手術できない場合の1年生存率は3