食事介入をして様々なパラメータ変化を評価する研究はたくさんあります。以前の記事「低脂肪食と糖質制限を比較した歪んだ研究」も糖質制限と低脂肪食の食事によってどうなるかを調べています。しかし、あまりにも適応期間を無視した研究
月: 2024年2月
アルブミン尿は糖質過剰摂取で増加する その4 もっと糖質を減らしてみよう
「その1」「その2」「その3」の続きです。私自身の患者の経験では、糖質制限でアルブミン尿は激減します。尿アルブミン/クレアチニン比で300mg/g・CREを超えていた人がおよそ1か月の糖質制限で10以下の正常値になりまし
ケトン食は骨の健康に悪影響を与えるか?
コメントをいただきました。 はじめまして。 ケトン食について調べていて、以下のような「ケトン食が骨に悪影響を与える」という趣旨の論文をいくつか目にしました。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
低脂肪食と糖質制限を比較した歪んだ研究
低脂肪食(高炭水化物食)と糖質制限食を比較した研究はたくさんあります。 今回の研究では、低脂肪食および糖質制限食を制限なく提供して、自由に摂取エネルギー量が得られる場合、どうなるかを実験しています。でも、ちょっと問題があ
ケトン食による糖尿病性牽引性網膜剥離の回復
糖尿病性網膜症で網膜剥離が起きることがあります。 近畿大学の眼科のホームページを見てみましょう。(ここ参照) 牽引性網膜剥離 牽引性網膜剥離は増殖膜という膜により、網膜が引っ張られて剥がれる病気です。こちらも一度剥がれて
コレステロールと心房細動の関係
LDLコレステロールはいまだに悪玉扱いです。LDLコレステロールは低ければ低いほど良いと思っている医師もいるでしょう。 一方、心房細動は臨床現場で最も一般的な不整脈です。ある研究では心房細動は女性の心血管イベント3倍、、
アルブミン尿は糖質過剰摂取で増加する その3 糖質を減らしてみよう
「その1」「その2」の続きです。アルブミン尿は糖質過剰摂取で増加すると考えられます。糖質摂取で、インスリン分泌が増加し、インスリン抵抗性が高くなるほどアルブミン尿は増加します。 では、糖質を減らしてみたらどうなるかの研究
インスリン抵抗性の代謝スコア その2 日本人では?
以前の記事「インスリン抵抗性の代謝スコア その1」で書いた、METS-IRが日本人にも適応できるのでしょうか? 日本人を対象にした研究3つを取り上げます。ただ、全て同じ施設、岐阜県の村上記念病院における健康診断プログラム
2025年版の日本人の食事摂取基準はやっぱり期待できない
5年ごとに日本人の食事摂取基準が見直されています。現在2025年版の日本人の食事摂取基準の策定検討会が行われています。策定する委員会は当然大きく改革することは考えていませんので、期待はできません。 当然、糖質制限なんて無
アルブミン尿は糖質過剰摂取で増加する その2 インスリン抵抗性
以前の記事「アルブミン尿は糖質過剰摂取で増加する その1」で書いたように、恐らくアルブミン尿の最大の原因は糖質過剰摂取でしょう。 そうであるなら、インスリン抵抗性が高い状態ではアルブミン尿が増加すると考えられます。 実際