以前の記事「腎臓結石、尿管結石も糖質過剰症候群 その1」「その2」「その3」で書いたように、腎臓結石m尿路結石は糖質過剰症候群です。そして、「腎臓結石は将来の腎臓がんリスクを増加させる」で書いたように、腎臓結石では腎臓がんリスクが増加します。そうであるならば、尿路のがんも増加しても不思議ではありません。
ある研究(ここ参照)では、腎臓結石と腎臓がんおよび上部尿路の尿路上皮がんのリスクとの関連性を調査しました。55~69歳の120,852人が対象で、20.3年間の追跡調査後、544例の腎細胞がん、140例の上部尿路がんが認められました。
腎臓結石があると、腎臓結石がない場合と比較して、腎臓がんリスクは1.39倍に増加しました。特に腎臓結石は、乳頭状腎細胞がんのリスクが3.08倍になっていました。腎臓結石があると、上部尿路がんリスクは1.66倍に増加していました。40歳以下の早期の腎臓結石診断は、40歳以上と比較して、2.10倍に腎臓がんリスクが増加しました。
もう一つ、メタアナリシスを見てみましょう。(ここ参照)13の研究の解析です。尿路結石患者は膀胱がんを発症する可能性が1.87倍でした。結石別では、膀胱結石で2.17倍、腎臓結石で1.39倍でした。男女別では男性2.04倍、女性2.99倍。アジアでは3.05倍でした。
実は尿路結石はただの石ではなく、内部に細菌が存在することが最近わかっています。(ここ参照)尿路は決して無菌状態ではないということですね。そして、最も一般的な結石はシュウ酸カルシウムで、腎臓結石症例の約80%を占めており、これまで細菌が含まれていることは知られていませんでした。そうすると、結石ができる人は、もしかしたら慢性的に感染を繰り返したり、炎症を繰り返したりしているのかもしれません。
また、結石は砕石術で割って、おしっこと共に体外に出せますが、その術後に比較的高い割合で、感染を起こします。(ここ参照)石を割って、石の中の細菌を出してしまっている可能性がありますね。
糖質過剰摂取では、尿はいつも糖にまみれています。そうすると細菌も増殖しやすいですし、炎症も起こしやすいでしょう。石ができるばかりではなく、がんも増加しても不思議ではないでしょう。
まずは糖質制限ですね。
尿管結石、尋常じゃない痛みだそう。
糖質制限等で予防に努めたいです。
ということは
SGLT2阻害薬は石とがんを増やすのでしょうか。
しばやんさん、コメントありがとうございます。
SGLT2阻害薬はメカニズム的には尿のpHが下がりますし、結石が増加しても良さそうですが、
エビデンスは反対で、尿路結石を減少させるとしています。
スポンサーの意向かもしれませんが。
膀胱がんは増加すると思います。「SGLT2阻害薬と膀胱がん」を参照してください。