以前の記事「耳たぶの斜めの線にご注意を」では、耳たぶの斜めの線(フランクのサイン)と冠動脈疾患のリスクの関連を書きましたが、脳血管疾患についてはどうなのでしょうか? 急性の脳卒中で入院した241人を調べたものです。(表は
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耳たぶの斜めの線にご注意を
以前の記事「耳たぶに斜めの線が入っていませんか?」で書いたように、耳たぶに認められる斜めの線は心血管疾患の予測因子だと考えられています。面白いことにほぼ45度斜めです。 今回の研究では耳たぶの斜めの線(フランクのサイン)
空腹時血糖値とアテローム性動脈硬化症の発症リスク
以前の記事「比較的若い女性の冠動脈性疾患のリスクはインスリン抵抗性で6倍、糖尿病で10倍」「急性冠症候群とインスリン抵抗性」などで書いたように、心血管疾患は糖質過剰摂取によって起きていると考えています。 今回の研究では、
肉は本当に心血管疾患をもたらすか?
TMAOについてコメントをいただきました。 清水先生いつも糖質制限についての考察をありがとうございます。 糖質制限に関連して質問があるのですが、赤肉などに含まれるカルニチンが腸内細菌-肝臓代謝を経てTMAOとなり、アテロ
比較的若い女性の冠動脈性疾患のリスクはインスリン抵抗性で6倍、糖尿病で10倍
冠動脈疾患の危険因子の主役はいまだLDLコレステロールだと思います。そこにはLDLコレステロールを低下させる薬が存在することが最も強く影響していると考えられます。 しかし、LDLの質は全く考えられていません。 また、危険
急性冠症候群とインスリン抵抗性
心血管疾患はLDLコレステロールが犯人のように扱われていますが、実際には糖質過剰症候群だと思います。 今回の研究では、急性冠症候群を起こした人697人をインスリン抵抗性によってグループ分けしました。 糖尿病と診断されてい
糖質過剰摂取と冠動脈疾患
冠動脈性疾患、虚血性心疾患は、世界で最大の死因です。以前の記事「世界の死因トップ10」で書いたように、虚血性心疾患の死者数は圧倒的に多いのです。1年で900万人近くが亡くなっています。 コレステロールは一般的には冠動脈疾
タンパク質源と冠動脈疾患のリスク
タンパク質源として肉が良いのか、魚が良いのか、卵が良いのか、はたまた植物性が良いのか?赤肉は目の敵にされ、特にハーバード大学は赤肉と糖質制限が嫌いなようです。 今回の研究では、40〜75歳のアメリカの男性医療従事者43,
sdLDLと冠動脈疾患と糖尿病
LDLコレステロールが低くても心血管疾患を回避できるわけではありません。小さな密度の高いLDLであるsdLDLは非常に危険で、冠動脈疾患などアテローム性動脈硬化症との関連を認めると考えられています。では、糖尿病とsdLD
インスリン抵抗性が続くと心血管疾患のリスクが高くなる
時折、糖尿病の人であっても、空腹時血糖やHbA1cが落ち着いていると、肥満のままでいる場合があります。食事療法は当然カロリー制限をされているのでしょうが、明らかにインスリン抵抗性が非常に高く状態だと思います。 しかし、血