胎盤はケトン体生産工場
人間の胎児の脳のメインエネルギーはケトン体です。約50年前に測定された、中絶された人間の胎児の脳では、ケトン体とブドウ糖はそれぞれエネルギーの60%と40%を占めており、人間の胎児の脳がエネルギー源として ケトン体を優先
糖質制限による極端なLDLコレステロール上昇
昨日2023年8月27日、北海道マラソンが行われました。いやー、暑かった!スタートの8時30分の時点で、気温29.2度、湿度78%、その後最高気温は30度を超えました。レース前日は35度以上になったことを考えると、少しは
果糖摂取は肝臓のATP貯蔵量を大きく減少させる
アデノシン三リン酸(ATP)は「生体のエネルギー通貨」と呼ばれ、体内で必要なエネルギーを供給する物質です。果糖(フルクトース)の静脈内に一気に投与すると、肝細胞のATP貯蔵量が一時的に減少します。 どれくらい減少するかと
体重とインスリン減少が動脈硬化に及ぼす影響
一般的にはアテローム性動脈硬化症の原因は飽和脂肪酸やコレステロールだと思わされています。 体重やインスリン分泌を減少させると動脈硬化はどうなるでしょうか? 25~45歳(平均年齢37.9歳)で、身体活動が不活発でクラスI
認知症の新薬レカネマブは本当に大丈夫?
アルツハイマー病の新薬とされるレカネマブ(商品名レケンビ)が厚労省で承認されてしまいました。アルツハイマー病は脳内にアミロイドβという異常なたんぱく質がたまることが原因と考えられていましたが、これは原因ではなく結果でしょ
GLP-1受容体作動薬にSGLT2阻害薬を加えたら1年後どうなる?
GLP-1受容体作動薬のリラグルチドにSGLT2阻害薬のルセオグリフロジンを加えたら、どれほどの効果があるでしょうか? 今回の研究では、そんなことを日本人の2型糖尿病の人に52週間行いました。対象はリラグルチド単剤療法を
塩分の過剰摂取で血圧が上昇する人もいれば低下する人もいる
一般的には塩分の過剰摂取は血圧上昇、いわゆる食塩感受性高血圧と関連していると考えられています。しかし、塩分に対する反応は個人差があります。多くの人は変化なく、みんながみんな血圧が上昇するわけではありません。 逆に塩分過剰
プレガバリン(リリカ)は自殺リスクを増加させるかもしれない
自殺のリスクは精神疾患だけでなく、薬でも高くなる可能性があります。日本では欧米ほど簡単には薬が手に入らないので、あまり問題にならないかもしれませんが、やはり注意が必要です。 今回の研究では、自殺リスクのマーカーとして一般
PPI(プロトンポンプ阻害薬)とめまい
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は副作用のオンパレードです。(オンパレードという表現が古臭いかな?) 以前の記事「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は難聴を増加させる」では、PPIでは難聴が制酸薬のH2ブロッカーと比較すると何
動くのを止めればたった3日間で筋肉は低下する
人間のほとんどの臓器は勝手に働いてくれています。しかし、筋肉はじっとしていればほとんど動きません。人体のタンパク質などの構成成分は有限なので、働かないものは必要なしと判断し、どんどん減少します。 今回の研究では、たった3