ペインクリニックの外来で初診の患者さんが来ると、困ることが多々あります。それは物凄い数の薬をすでに飲んでいることです。多剤併用(ポリファーマシー)と言いますが、新たに何か薬を処方することが躊躇われてしまいます。 厚労省の
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高齢者は血圧が高い方が死亡率が低下する
これまでも、高齢者の血圧に関して記事にしてきました。(「高齢者の血圧を下げると死亡率が上がる」「高齢者は血圧を下げすぎてはいけない! その1」など参照)80歳を超えていても、若い成人と同じようにガンガン血圧を下げられてい
もしかしたら、我々医師が高齢者ドライバーの事故に加担している可能性がある
高齢者ドライバーの悲惨な交通事故が後を絶ちません。高齢者になってくるとやはり注意力、判断力が鈍ってくる可能性は十分あります。それと共に、高齢者ともなれば様々な疾患、症状を抱えているでしょう。そこで我々医師が様々な薬を処方
高齢者の血圧を下げると死亡率が上がる
以前の記事「高齢者は血圧を下げすぎてはいけない! その1」で書きましたが、高齢者の血圧を下げすぎると、死亡率が高くなる可能性があります。 現在では、血圧は130を超えないよう、しかも出来るだけ低く保つというのが原則になっ
100歳以上の高齢者では医学的な心血管危険因子から見ると不健康?
人生100年時代と言われます。100歳以上でも生きている高齢者は健康なのでしょうか?健康とは何なのでしょうか? 医学が決めた健康的である、ということを見直さなければならないかもしれません。 今回の研究はイタリアの南部の1
脳卒中予防にタンパク質
高齢者になると、健康のためにと思って、野菜ばかり食べている人がいます。そのような人ではタンパク質が足りない場合が多いことと、動物性タンパク質が不足します。白米に野菜だけをおかずにする食事は非常に質の低い食事です。筋肉も少
やはり運動は大切 心肺機能の高い人は長生きする
運動は健康的と考えられていますが、過度の運動は心臓に負担をかけてしまう場合もあるでしょう。(「トライアスロンのような過剰な運動は男性の心臓を危機に陥れるかもしれない」など参照) しかし、座ってばかりの非活動的な生活では心
食事を変えれば認知症を逆転できる 認知症逆転プロジェクトその2
前回の「食事を変えれば認知症を逆転できる 認知症逆転プロジェクトその1」では、脳の血流量の確保について書きました。今回は「2.脳のエネルギーの低下」についてです。 脳は非常にエネルギーを消費します。たった1300gの臓器
食事を変えれば認知症を逆転できる 認知症逆転プロジェクトその1
以前の記事「食事を変えれば糖尿病を逆転できる」では、食事を変えることにより2型糖尿病が早期に改善し、逆転できる可能性が高いこと書きました。 今回は認知症の逆転です。認知症は非常に弱い臓器である脳の疾患であることや非常に多
認知症になる前の14年間を追ってみると・・・
以前の記事「糖尿病発症の10年前からの変化」では、糖尿病の発症のかなり前から、わずかな変化が起きていることを示しました。今回は認知症です。 様々な因子が認知症のリスク増加と関連していると考えられています。認知症のある人の