2000年の後半だったでしょうか?私がまだ無知だったころ、しかし臨床医としてはある程度十分な経験を積んだころ、日本にもERAS(Enhanced Recovery After Surgery)(術後回復能力強化)がやって
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PPI(プロトンポンプ阻害薬)は慢性腎疾患や末期腎不全を増加させる
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は決して安全な薬ではないことは周知の事実です。それにもかかわらずいまだに漫然と処方されています。急性間質性腎炎は薬剤過敏症(アレルギー反応の一種)によるものが最も多いとされていますが、さまざ
結構久しぶりの糖質制限否定の記事だけど その7 副作用
前回の「その6」に続き、今回はその7です。(記事はこれです。)今回は糖質制限の副作用についてです。 記事には次のように書かれています。 「糖質制限ダイエットは、低脂質ダイエットと比べて副作用も多い食事法です。やはり不溶性
心血管リスクの高い人はオメガ3脂肪酸値を上げれば有害な心血管イベントを減少させられるか?
心血管疾患の予防目的で毎日オメガ3の薬を飲んでいる人もいるでしょう。しかし、本当に効果があるのでしょうか? 今回の研究では毎日高用量(4g)のオメガ3製剤を飲んでその後の心血管死亡、心筋梗塞、脳卒中などの心血管イベントの
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は難聴を増加させる
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は胃酸を強力に抑制しますが、様々な副作用があります。胃酸を抑えるH2ブロッカーと比較すると、難聴は大幅に増加するようです。データはFDA有害事象報告システムから得られました。(表は原文より改
SGLT2阻害薬と膀胱がん
SGLT2阻害薬は様々な有益な効果が報告されるようになり、注目されている糖尿病薬です。心臓や腎臓の保護効果はケトン体が見直されるきっかけにもなったかもしれません。また、体重減少も期待できるようです。 しかし、体のブドウ糖
抗ヒスタミン薬は運動効果を低下させる
抗ヒスタミン薬はアレルゲンなどに反応して分泌されるヒスタミンを抑えるときに使います。アレルギー症状に悩まされている人にはお馴染みでしょう。 ヒスタミンをブロックする薬にはH1ブロッカーとH2ブロッカーがあり、一般的にはH
脳出血とコレステロール
新型コロナウイルスワクチン接種後、7人の死亡例が確認されており、そのうち5人が出血性脳卒中で、そのうち4名は脳出血です。厚労省の報告では、 一般人口の出血性脳卒中の発生率は1日100万人当たり0.97人であり、ワクチン接
抗うつ薬は性欲を破壊する
最近は抗うつ薬処方に対するハードルが非常に低くなっているのではないかと思います。うつ病の原因がセロトニン仮説だけに偏ってしまい、それに対する薬が非常に多く使われています。セロトニン仮説は正しいかどうかは確かめられていませ
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は老人のせん妄のリスク因子
高齢者は入院をするとせん妄という、一時的な意識障害、認知機能障害を起こすことが珍しくありません。以前の記事「高血糖や糖尿病はせん妄のリスクを高くする」で書いたように、高血糖や糖尿病はせん妄のリスクを高めると思います。 そ