果糖の摂取は、心血管疾患や代謝疾患の危険因子を増加させると考えられています。 異性化糖である高果糖コーンシロップ(果糖ブドウ糖液糖)は近年大量に使用されるようになりました。何も考えずに飲み物、スナック、加工食品などを食べ
タグ: 糖質過剰症候群
糖質量を少し減らしただけでも血糖値変動は始めたその日から低下する
当たり前ですが、血糖値は糖質摂取で上昇します。糖質制限を始めれば、当然ですがすぐに血糖変動が低下します。段々と低下するのではなく、その日から低下します。 今回の研究では、糖質制限ではありませんが、糖質摂取量を少し減らし始
塩分制限で起こる程度の血圧低下なら炭水化物をタンパク質で置き換えることでも得られる
以前の記事「塩分制限で起こる程度の血圧低下ならタンパク質摂取量を増やすことでも得られる」では、タンパク質の摂取量を増やすことでいくらかの血圧低下が得られることを書きました。 今回は、無作為化比較試験のメタ分析で食事性タン
高血糖や糖尿病はせん妄のリスクを高くする
高齢者は入院したり、手術を受けた後に、せん妄という、一時的な意識障害、認知機能障害を起こすことが珍しくありません。 環境の変化、入院というストレス、睡眠の状態、薬によるもの、手術後であれば麻酔薬の影響など様々な要因が考え
WHOは極端な塩分制限を推奨しているけれど…
塩分制限に関してコメントを頂きました。ありがとうございました。 WHOは一日の塩分摂取量5グラム以下と規定していますね。この5グラム以下と言うのは、明らかに塩分制限と言っても過言ではないと思います。 なぜWHOは、こんな
潰瘍性大腸炎と糖質制限
日本の総理大臣は潰瘍性大腸炎を理由に退陣しました。これで様々な問題もうやむやになってしまうでしょう。問題があったことも時間がたてば国民は忘れてしまいます。 ところで、潰瘍性大腸炎は糖質過剰摂取と関係があるのでしょうか?先
すい臓がんの初期症状としての糖尿病
糖尿病には1型、2型があるのはご存じだと思います。アルツハイマー病を3型と呼ぶ人もいます。現在では、すい臓がんによって引き起こされる新規発症糖尿病を「3c型糖尿病」と呼んでいます。「3c型糖尿病」は膵原性糖尿病とも呼ばれ
心臓の冠動脈のプラークを増加させるのはLDLコレステロールではない その2
以前の記事「心臓の冠動脈のプラークを増加させるのはLDLコレステロールではない その1」ではアテローム動脈硬化症のプラークと糖尿病の関係について書きました。 アテローム性動脈硬化症の最も重篤な症状である急性冠症候群(AC
乳がんに対するケトン食のすごい効果
糖質はがんのエサであり、糖質制限食、ケトン食はがんに有益な影響を与える可能性があると思います。 今回の研究では、乳がんの患者にケトン食を摂ってもらい、どうなるか研究しています。以前の記事「乳がんに対するケトン食の効果」の
心血管疾患リスクを抑えるためにLDLコレステロールを下げることはほとんど意味がない
「LDLコレステロール=悪玉コレステロール」という考えがあまりにも一般的になり過ぎて、医師ですら疑問に思わない人もいます。LDLコレステロールの評価はいまだにほとんどがその「数値」のみです。「質」は全く考慮されていません