以前の記事「糖尿病とグリコカリックス」でも書いたように、グリコカリックスは血管のバリア機能としての働きがあり、高血糖にさらされるとそのバリアが薄くなり、バリア機能が低下してしまい、血管の問題が起きてくるのではと考えられま
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糖質制限
2020年5月の血液検査データ
毎年血液検査のデータを示していますが、それほど大きな変化はありません。まあ、大きく変化しても困るのですが… 2020年5月の血液の検査のデータを提供したいと思います。 TSH:0.833μIU/ml(0.500~5.00
インスリン分泌が少し増加するだけで脂肪分解は抑制される
糖質摂取によりインスリンが分泌されることは、ご存じだと思います。そしてタンパク質摂取でもインスリンが分泌されることもご存じだと思います。インスリンの作用には様々なものがありますが、1つは末梢組織へのグルコース(ブドウ糖)
新型コロナウイルスと血栓症 その9 緊急事態宣言解除と肺塞栓
やっと大して意味のない緊急事態宣言が解除になりました。安倍首相は「日本ならではのやり方で、わずか1か月半で、今回の流行をほぼ収束させることができた。まさに『日本モデル』の力を示したと思う」と述べたようです。(この記事参照
カナダ糖尿病学会も糖質制限へ
以前の記事「アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!」で書いたように、アメリカ糖尿病学会の栄養療法のコンセンサスレポートで、糖質制限の方向へ大きく舵を切りました。 糖尿病カナダ(Diabe
糖尿病のグルカゴンの増加はα細胞のインスリン抵抗性によって起こる
段々と日本だけでなく世界で新型コロナウイルスに対して、飽きてきたのか、慣れてきたのか、人々が外に出始めています。過去のパンデミックはどう終息したのかを見てみると、社会的な終息、つまり病気に対する恐怖心が薄れてきて終わるこ
新型コロナウイルスと血栓症 その8 肥満と血栓症
新型コロナウイルス感染において、肥満は非常に重症化と関連していると思われます。さらに血栓症も大きく関連しています。肥満と血栓症の関連は明らかです。Lancetのプレプリントの論文によれば、肥満では呼吸不全のリスクが4倍以
包茎も糖質過剰症候群?
久しぶりに新型コロナとは違う記事です。 糖尿病薬のSGLT2阻害薬に心臓や腎臓保護作用が認められて、この薬の位置づけが変わっています。この薬は尿による糖排泄を増やすことで結果的として血糖を減らす薬です。 ただ、尿の糖の濃
新型コロナウイルスと糖質過剰症候群
日本は新型コロナウイルスによる感染で緊急事態宣言が延長されましたが、各地で自粛がどんどん緩んできています。それにも関わらずどんどんPCR検査陽性者数、陽性率は減少しています。8割接触減を行わないと感染がなかなか減らないと
新型コロナウイルスと血栓症 その7 高血圧と血栓症
新型コロナウイルス感染での重症化リスクで最も多い基礎疾患は高血圧です。ニューヨークの新型コロナの死者の約55%は高血圧を持っていました。重要化する可能性も2倍以上とも考えられています。高血圧は心血管疾患や糖尿病の人でも当