「高齢者はわずかな低血糖状態でも認知機能が低下し、重大な交通事故を起こす恐れのあることを指摘した論文が、日本糖尿病学会の英字誌(電子版)に掲載された。」と徳島新聞に掲載されました。 糖尿病研究歴60年の島健二・川島病院の
投稿者: Dr.Shimizu
悪性リンパ腫も糖質過剰症候群である
最近、フリーのアナウンサーが悪性リンパ腫であることを公表しました。ここ40年で悪性リンパ腫は男女ともに非常に増加しています。(図は最新がん統計より) 男性で40年間に約2.5倍、女性では約3.5倍です。以前は罹患率が血液
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その7 LDLよりもリスク因子として重要なもの
「家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない」シリーズの久々の記事です。これまで「その1」~「その6」まで書きました。 家族性高コレステロール血症(FH)という疾患は、遺伝的に
「めざましテレビ」のウソ 低温調理の謎が解けた!
以前の記事「低温調理の謎?」で書いたように、フジテレビの「めざましテレビ」の名物コーナー「ココ調」の中で、低温調理をすると高温調理よりもタンパク質が多くなり、脂質は圧倒的に少なく、糖質も少なくなり、水分量が多くなる、とい
血液型による乳がんのリスクの差
以前の記事「血液型占いではない! O型は出血死リスクが高い?」「O型の血液型はちょっとだけ心臓が強い?」では、血液型による出血死、心疾患のリスクの違いについて書きました。乳がんでも血液型による違いはあるのでしょうか? 乳
トラマドールはやはり麻薬
お久しぶりです。しばらくの間充電(放電?)していました。 今回は最近よくペインクリニックでも整形外科でも使われている薬の話です。 トラムセットやトラマールなどという名前で、現在トラマドールという薬が安易に処方されています
運動後の冷却は逆効果かもしれない
プロ野球のピッチャーが交代した後、非常に大きな冷却用のバッグで肩や肘を冷却しているのをよく見ます。これは炎症や浮腫、筋肉痛などを抑えるためだと思いますが、本当に有効なのでしょうか?捻挫などのけがをしたときは別として、炎症
糖質は肝臓の脂肪酸合成を増加させ死亡リスクを高くする
肝臓によるde novo脂肪酸合成(DNL)は、過剰な食事性でんぷん、糖、およびタンパク質が特定の脂肪酸、特にパルミチン酸(16:0)およびその他の脂肪酸に変換される代謝です。直接酸化できるレベルを超えて食事により糖質を
糖質制限を始めたときの糖質摂取量と様々な症状
多くの人が糖質を過剰摂取し糖質依存症になっているので、糖質制限を始めると様々な症状を示すことがあります。そのことを指摘し、「糖質制限は危ない」という人もいるでしょう。 今回の研究では、糖質制限を始めたときの摂取する糖質量
食事においてタンパク質が違えばインスリン分泌も違う
タンパク質は非常に重要な栄養素です。タンパク質の種類によってそこに含まれるアミノ酸は異なります。それにより代謝も変化する可能性があるのでしょうか? 今回の研究では、様々な食事性のタンパク質の違いにより、血糖値やインスリン