医療の世界は、以前は「医は仁術」と言われてきました。私自身はそこまで崇高な気持ちを持って医師になったわけではありませんが、しかし、現在の医療は全く真逆の方向に向かっています。新型コロナウイルスの拡大と共に、国は大量の税金
カテゴリー: 心血管疾患
アメリカ糖尿病学会2023年版診療ガイドライン その3
今回は「その1」「その2」の続きです。これまでは糖質制限、炭水化物(糖質)について書きましたが、今回はその他の栄養素、タンパク質、脂質などについてです。 タンパク質についての記述を見てみましょう。 タンパク質 毎日のタン
低LDLコレステロールが死亡率の増加と関連しているという新たな証拠
LDLコレステロールを「悪玉」と呼ぶ人はまだまだいるでしょう。LDLコレステロールと心血管疾患による死亡、全原因死亡との関連を分析した新たな研究があります。これを見てもLDLコレステロールは低ければ低いほど良いと考えます
アメリカ糖尿病学会2023年版診療ガイドライン その2
今回は「その1」の続きです。 まずはざっと見て、炭水化物に関する記述がどれほど書かれているのかを見てみましょう。 最初のページの最後の方から始まり、次のページは丸々1ページ、そして3ページ目の少しです。その
いびきをかいたら糖質制限
私は以前、よく「いびき」をかいていました。呼吸が短時間止まってることもあったようです。睡眠時無呼吸症候群、頻繁ないびきに対して「CPAP(シーパップ):持続陽圧呼吸療法」が行われています。しかし、これも対症療法であり、C
高HDLコレステロールは健康的なのか? その1
LDLコレステロールは「悪玉」、HDLコレステロールは「善玉」という決めつけが一般的に広がっているだけではなく、医師の中にも本気でそう考えている人が多いでしょう。もちろん、私の記事の多くにはHDLコレステロールは高い方が
低脂肪食は小さな危険なLDL(sdLDL)を増加させる
心血管疾患を予防するための食事療法として、通常はエネルギー(カロリー)控えめで、脂質の摂取量を減らすことが推奨されます。また一方で、小さな危険なLDLであるsdLDLは心血管疾患との強い関連が認められています。 では、低
インスリン抵抗性と心血管疾患の発症年齢との関連
心血管疾患は本当にLDLコレステロールが原因でしょうか?リスク要因でしょうか?最も危険なのはインスリン抵抗性であり、糖質過剰摂取だと私は考えています。 今回の研究ではベースラインのリスク因子とその後の心血管疾患の発症を年
それでもオミクロン対応ワクチンを接種しますか?
オミクロン対応の2価ワクチンの接種が始まってすでに2人の死亡がありました。(ここ参照) そもそも人間では実験をしていないワクチンなので、今接種されている人は人体実験をされているのと何ら変わりません。 少ないサンプルですが
心血管疾患のリスク評価は不必要にスタチンを処方するために過大評価?
みなさんはアテローム性動脈硬化性心血管疾患 (ASCVD)のリスク計算器を試したことがありますか?(計算機はここ)これは、2013年のアメリカ心臓病学会/アメリカ心臓協会 (ACC/AHA)が発表したもので、現在の10年