一過性の下部食道括約筋の弛緩は胃食道逆流の主要なメカニズムです。糖質過剰摂取では逆流性食道炎が増加します。糖質制限を行うと逆流性食道炎が改善する人が多くいます。 今回の研究では、高血糖が下部食道括約筋に及ぼす影響を調べて
カテゴリー: 薬剤
世界の死因トップ10
新型コロナウイルスの検査で陽性になった人による世界の死者数は約1年で180万人です。もちろん検査が陽性であっても、実際の死因は別にあることも多いので、実際の死者数はもっと少ないでしょう。過剰にカウントされてしまっています
心臓も腎臓もケトン体好き
以前の記事「脳はケトン体好き」では脳がケトン体好きであることを書きました。しかし、ケトン体のことを好きなのは脳だけではありません。 ケトン体が体にとって有益であることは、いまや常識(?)ですが、そのケトン体を簡単に増やす
膀胱の壁は単なる壁ではない
前回の記事「尿漏れする前に糖質制限」に対して、コメントをいただきました。 先生いつも情報ありがとうございます! 私も糖尿病性ケトアシドーシスで入院する1か月ぐらい前から少量の尿もれがあり「年齢のせい?まさかね…まだ30代
動かないことによる筋肉の減少はタンパク質の摂取だけでは防げない
タンパク質さえ十分に摂っていれば筋肉の減少を防げるのでしょうか? 今回の研究では健康な年配の男性を対象として、脚を5日間固定して動かないようにして、タンパク質摂取量を増やすことにより筋肉はどうなるかを調べています。 平均
マグネシウムはLDLコレステロールを低下させるかもしれない
以前の記事「食習慣とLDLコレステロール」で書いたように、LDLコレステロール値に影響を与える栄養素はコレステロールそのものとは限りません。 糖質、飽和脂肪酸、DHAなどのほかにマグネシウムもLDLコレステロール値に関連
PPI(プロトンポンプ阻害薬)とすい臓がん
我々人類の体は様々な仕組みがあり、そのメカニズムは非常に複雑であり、現在の段階でわかっていることはごく一部でしょう。薬は進化の過程で獲得してきた複雑なメカニズムを強制的に変化させたり、阻害したりします。それによって体にと
食習慣とLDLコレステロール
先日の「食習慣とLDLコレステロールの関連についてのアンケート」の結果です。多くの方にデータなど提供していただきありがとうございました。データが少ないのではっきりとしたことは言えませんが、ある程度の傾向はつかめるのではな
アラキドン酸とインスリン抵抗性
先日の記事「アラキドン酸は本当に炎症を促進するのか?」では、糖質制限をするとアラキドン酸の増加、およびオメガ6/オメガ3比とアラキドン酸/EPAの比の増加が起こることを書きました。そして、それにもかかわらず炎症は減少して
米国退役軍人省と国防総省の脂質異常症ガイドラインはかなり緩くなった
米国退役軍人省と国防総省の脂質異常症ガイドラインが改訂されました。その内容はかなり挑戦的です。そしてかなり緩いものになりました。(そのガイドラインはここ)(図は原文より) 上の図は治療のアルゴリズムです。一次予防のために