以前の記事「糖尿病診療ガイドライン2024での2型糖尿病発症予防は?」下の図の1つ目のポイントについて書きました。 今回は2つ目のポイントについてです。「炭水化物の質的指標である GI (glycemic index)
月: 2024年6月
マウスウォッシュは止めよう その3 がん
「その1」「その2」ではマウスウォッシュと高血圧、糖尿病との関連について書きました。今回はがんとの関連です。 ある研究では、マウスウォッシュの使用に関する比較可能な情報を持つ12件の症例対照研究から、頭頸部がんの症例8,
医療にとっては都合の悪い脂質異常症のパラドックス
医療の世界はパラドックスだらけです。都合の良い仮説を考えて、薬を売るためにその仮説を支持するエビデンスを色々構築しても、実際の人間で観察すると、反対の結果が起きることはよくあるでしょう。もともとの仮説を取り下げるわけには
糖尿病診療ガイドライン2024での2型糖尿病発症予防は?
以前の記事「糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…」「糖尿病診療ガイドライン2024ではエネルギー摂取量の制限が推奨されているが…」では、糖尿病になったときのガイドラインでの食事療法について書き
ケトン食によるうつ病と不安障害の完全寛解
様々な精神疾患は糖質過剰症候群です。進化の過程で本来は食べることのほとんどなかった糖質を大量に摂取している現代で脳に様々な影響が起きることは不思議ではありません。 今回の研究は症例報告です。エビデンス至上主義では、エビデ
スタチンとタンパク尿
日本臨床内科医会のホームページにはタンパク尿について次のように書かれています。 タンパクはからだにとって大切な構成成分ですから、健康であればほとんど尿に混ざりません。しかし腎臓に病気が起きると、ろ過機能をもつ糸球体 をタ
降圧薬開始と骨折のリスク
高齢者ほど血圧を下げる意味があるのかどうか、非常に疑問です。動脈硬化が進行しているのに、薬で無理矢理血圧を下げたら、脳をはじめ様々な臓器の血流は低下してしまうでしょう。 今回の研究では、長期療養型介護施設に入居している高
糖尿病診療ガイドライン2024ではエネルギー摂取量の制限が推奨されているが…
以前の記事「糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…」でも書いたように、2024年5月、日本糖尿病学会の診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。もともと糖尿病学会はエネルギー制限を推奨していま
マウスウォッシュは止めよう その2 糖尿病
以前の記事「マウスウォッシュは止めよう その1 高血圧」では、マウスウォッシュと高血圧の関連について書きました。今回は糖尿病との関連です。 今回の研究では、ベースラインでは糖尿病ではない40~65歳の肥満/過体重の人94