私は脂質の検査で、中性脂肪値は非常に重要な検査データだと思っています。もちろんHDLも重要です。しかし、医師によってはいまだに総コレステロールとLDLコレステロールを重要視している人もいるでしょう。 脂質異常症の患者の検
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飽和脂肪酸は心血管疾患のリスクには関係しない
飽和脂肪酸はいまだに悪者扱いです。以前の記事「飽和脂肪酸は心血管疾患を増加させるか?」でも書いたように、飽和脂肪酸と心血管疾患との関連はほとんど認められないにもかかわらず、摂取制限を勧める人も多いでしょう。 日本人の食事
糖質制限でLDLコレステロールが大きく上昇する人の特徴
糖質制限をするとLDLコレステロールが上昇する人が結構な割合でいます。糖質制限反対派やLDLコレステロール悪玉説を信じている人は、このことをもって糖質制限が危険だということもあるでしょう。 私も糖質制限をしてLDLコレス
肉食は様々な症状を改善する
肉、特に赤肉は健康的にはあまり良くないと考える人がいます。しかし、逆にほとんど肉しか食べない「Carnivore Diet」(肉食)の人もいます。もちろん肉だけなので、非常に強い糖質制限状態です。 このような肉食の人が、
低LDLコレステロールはすべての原因による死亡率を増加させる
LDLコレステロールは一般的には多くの心血管疾患の原因であるかのような「悪玉」と思い込まされています。LDLコレステロールは低ければ低いほど良いと思っている人もいるかもしれません。 以前の記事「LDLコレステロールが非常
インスリン抵抗性を表す中性脂肪/HDLコレステロール比の性差
インスリン抵抗性は非常に重要ですが、インスリン値を測定するのは通常ではハードルが高いでしょう。しかし、日常の診療で血液検査する項目で十分に予測可能です。それが中性脂肪/HDLコレステロール比(TG/HDL-C比)です。
中性脂肪/HDLコレステロール比は安定狭心症の冠動脈疾患のリスクを予測する
中性脂肪/HDLコレステロール比(TG/HDL-C比)は非常に重要だと考えられています。ある研究では、TG/HDL-C比が4より大きいことが、冠動脈疾患発症の最も強力な独立した予測因子であるとしています。(「糖質制限とL
スタチンはインスリン抵抗性を増加させる
スタチンは以前の記事「スタチンの使用は、はっきりとした糖尿病発症のリスク増加がある!」で書いたように糖尿病発症リスクを高くします。50人に1人発症と言われています。 スタチンを使うと血糖の代謝はどうなるのでしょうか?今回
卵摂取のレスポンダー
卵はコレステロールを豊富に含んでいるので、いまだに一部の医師や栄養士は摂取に注意を促しています。食事のコレステロールは血中のコレステロール値に反映しないことが多いので、卵を食べても全く問題ありません。しかし、中には卵を食
低コレステロールは心不全のリスクを高くする
心不全はアメリカでは推定で620万人、日本でも120万人罹患していると言われています。心不全には拡張機能障害と駆出率低下のタイプがあります。 今回の研究ではそのリスク因子について分析しています。約180万人のデータを分析