論文における「低炭水化物」の定義
糖質制限の研究は、現在食事法の中でもっとも多く行われているものです。つまりエビデンスが非常に豊富にあるのです。しかし、一番の問題点は「低炭水化物」というときの、糖質摂取量(炭水化物摂取量)の定義がちゃんとされておらず、コ
アルブミン尿は糖質過剰摂取で増加する その1
みなさんも多くの人は尿検査をしたことがあると思います。尿検査でタンパク尿を指摘されたこともあるかもしれません。でも、アルブミン尿までは測定したことがある方は少ないでしょう。保険適応としては、「糖尿病又は糖尿病性早期腎症患
インスリン抵抗性の代謝スコア その1
インスリン感受性の低下は、末梢のインスリン抵抗性としてよく知られており、末梢組織におけるインスリン作用が効きにくい状態であり、高インスリン血症、脂質および耐糖能の障害を引き起こします。これまでもインスリン抵抗性の指標はい
グリセミックインデックス(GI)なんか考えても無駄
グリセミックインデックス(GI)なんて、まだ気にしている人はいるのでしょうか?以前の記事「GI値(グリセミックインデックス)は当てにならない」「GIなんてやっぱりあてにならない」などで書いたように、GIは非常にいい加減な
PPI(プロトンポンプ阻害薬)と胃食道逆流症と認知症リスク
何でこんなに多くの人がPPI(プロトンポンプ阻害薬)を飲んでいるのでしょうか?人間の体は欠陥商品で、いつかは胃酸が逆流しはじめ、PPIを飲まないとまともの人生が送れなくなるのでしょうか? 私は胃食道逆流症(逆流性食道炎)
ビタミンD欠乏は原因ではなく結果?
ビタミンD欠乏は様々な疾患と関連しています。しかし、これは本当にビタミンD摂取不足や日光への曝露不足が原因なのでしょうか?太陽を浴びる時間は現代では少ない人も多いと思いますが、摂取量はよくわかりません。でも、病気になる人
扁桃やアデノイド摘出は様々な疾患のリスクを増加させる
リンパ組織の扁桃は、一般に扁桃腺と呼ばれる口蓋扁桃や、アデノイド(咽頭扁桃)などがあります。子供の頃に取った人もいるかもしれません。 私が若い頃は扁桃摘出手術といえば子供が中心だった記憶があります。しかし、最近は大人の人
スタチンでLDLコレステロールを下げている人はがんのリスクを受け入れていますか?
いまだにLDLコレステロールは低ければ低いほど良いと思っている人がいますし、医師の中にもLDLコレステロールを下げたくて仕方がない医師もいます。 今回の研究では、LDLコレステロールの低下の程度と肝酵素(ASTやALT)
子供の頃の不十分なケアや過保護が成人後の糖尿病発症に影響する?
医療が介入して食事指導をしたために久山町では糖尿病有病率が大きく増加しました。久山町住人により様々な研究が行われています。多くの犠牲者を出している久山町研究ですが、もうネタ切れなのでしょうか?なんか変わった研究を発表しま
糖尿病と内臓脂肪と冠動脈プラークの関連性
心臓の冠動脈の脆弱な非石灰化プラークは、有害な冠動脈イベントを引き起こす破裂のリスクが高くなります。そして内臓脂肪の量は、脆弱な冠動脈プラークの特徴と密接に関連していると考えられています。 糖尿病がある人とない人では、冠