血液がドロドロというのはイメージ的にはわかりやすいですが、あまり医学的な表現としては適していません。 何をもってドロドロというのかはわかりませんが、血液の流動性の中で、血液の粘度は非常に重要だと思います。ただ、血液粘度は
タグ: 糖質過剰症候群
むずむず脚症候群では糖質制限を
脚を動かしたいという強い欲求が存在し,また通常その欲求が不快な下肢の異常感覚に伴って生じる、むずむず脚症候群。 原因は多因子性と考えられています。人種による差もあり、欧米よりもアジアでは有病率が低く、日本では1~4%程度
膀胱の壁は単なる壁ではない
前回の記事「尿漏れする前に糖質制限」に対して、コメントをいただきました。 先生いつも情報ありがとうございます! 私も糖尿病性ケトアシドーシスで入院する1か月ぐらい前から少量の尿もれがあり「年齢のせい?まさかね…まだ30代
尿漏れする前に糖質制限
尿漏れの有病率は女性では20%~40%以上とも言われています。糖尿病は、尿漏れ(尿失禁)のリスクの増加と関連しています。しかし、糖尿病が原因で尿漏れを起こすのでしょうか? 今回の研究では、糖尿病の人と、糖尿病予備軍の人と
糖尿病は感染症リスクが大きい
新型コロナウイルスの感染が拡大して、糖尿病との関連が何度も指摘されてきました。 糖尿病の人は新型コロナウイルスの重症化、死亡のリスクが高いと言われています。(「新型コロナウイルスと糖尿病 その1」「その2」参照) これま
若年層の心筋梗塞とLDLコレステロール
LDLコレステロールが心筋梗塞などの心血管疾患の原因であるというのは非常に疑わしいと思っています。 アメリカにおける比較的若年層の心筋梗塞を発症した人のデータを見てみると面白いことがわかります。最初の心筋梗塞で入院し、心
難病と糖質制限、ケトン体
いわゆる難病は、昔は「不治の病」と考えられていましたが、医療の進歩により克服された疾患もあります。ただ、根本的な治療は困難であり、慢性的な経過をたどる疾患が「難病」であるとされています。 その難病の中で「封入体筋炎」とい
PPI(プロトンポンプ阻害薬)とすい臓がん
我々人類の体は様々な仕組みがあり、そのメカニズムは非常に複雑であり、現在の段階でわかっていることはごく一部でしょう。薬は進化の過程で獲得してきた複雑なメカニズムを強制的に変化させたり、阻害したりします。それによって体にと
米国退役軍人省と国防総省の脂質異常症ガイドラインはかなり緩くなった
米国退役軍人省と国防総省の脂質異常症ガイドラインが改訂されました。その内容はかなり挑戦的です。そしてかなり緩いものになりました。(そのガイドラインはここ)(図は原文より) 上の図は治療のアルゴリズムです。一次予防のために