2型糖尿病の人では、エネルギー(カロリー)制限食や短期間の断食でも、当然糖質制限でも、そして食事法とは別に体重減少でも血糖値が急速に低下することが示されています。 この主な原因は摂取エネルギーが減少したからなのか、糖質摂
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経口ブドウ糖負荷試験1時間値が異常であれば自律神経の障害を認める
自律神経は交感神経と副交感神経とがあり、自動的にコントロールされています。通常心臓は規則正しく拍動しています。健康な人では心拍にゆらぎがあり、それを心拍変動と言います。この心拍変動が小さくなると、自律神経の機能障害を意味
難治性精神疾患のためのケトン食の驚くべき効果
恐らく世界で億単位の人がうつ病など精神疾患になっています。様々な治療薬がありながら、治療抵抗性の人も珍しくないでしょう。 今回の研究では、従来の精神科医療に十分に反応せず、ケトン食を試す意欲のある大うつ病性障害(うつ病)
青年期から若年成人期への体重状態の変化と高血圧および糖尿病のリスク
肥満はもちろん、高血圧も糖尿病も糖質過剰症候群です。青年期にすでに過剰な体重となってしまい、その後正常な体重になるか、過剰な体重のままか、で様々な疾患のリスクは異なるでしょう。 今回の研究では、アメリカの12〜19歳の合
正常な範囲の空腹時中性脂肪値と2型糖尿病の発症リスク
中性脂肪値の基準値は一応、30~149mg/dLとされています。つまり、150以上が異常値ですが、私は100を超えたら患者さんに指摘しています。 中性脂肪値が基準値にある人を中性脂肪値により3つのグループに分けたときに、
HbA1cとグリコアルブミン(GA)は時代遅れ?
HbA1cとグリコアルブミン(GA)は糖尿病、血糖値のコントロールの指標として用いられています。HbA1cは平均の血糖値と非常に相関していると言われており、計算式も存在します。 平均血糖値=HbA1c×28.7− 46.
肝臓の脂肪含有量とインスリン感受性に対する異性化糖の影響
果糖は脂肪肝を招きます。現在では様々な食品に異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)の形で果糖が大量に含まれています。 今回の研究では様々な量の異性化糖を含んだドリンク(果糖55%ブドウ糖45%)を1日3杯、2週間飲んで、どのように
妊娠中の鉄サプリの使用は慎重に その1
妊娠中、特に妊娠後期の母親の貧血は、出生後の乳児の成長に影響を及ぼし、低出生体重および早産のリスクの増加と関連しています。このことは妊娠中の適切な鉄の状態の重要性を示しているとも考えられます。一方、非貧血で妊婦への定期的
10代後半の肥満と1型糖尿病の発症リスク
以前の記事「小児の肥満と1型糖尿病」では、小児の肥満が1型糖尿病のリスク増加と関連することを書きました。 今回の研究では、青年期後期の肥満と若年成人期の1型糖尿病の発症との関連を分析しています。1996年1月から2016