以前の記事「GLP-1受容体作動薬によるサルコペニアと骨粗鬆症」では、GLP-1受容体作動薬により筋肉が大きく減少することを書きました。「糖尿病においてGLP-1受容体作動薬やSGLT-2阻害薬で起こる筋肉量の減少」では
年: 2025年
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その12 脱毛
GLP-1受容体作動薬の副作用シリーズの「その12」です。今回は脱毛です。 今回の研究では、GLP-1受容体作動薬のセマグルチドと日本では未承認の別の肥満薬Contrave(ブプロピオン・ナルトレキソン)使用患者の脱毛の
双極性障害は糖質過剰症候群 その2
「その1」の続きです。 双極性障害は糖質過剰症候群だと考えています。今回は糖質過剰摂取で起こるインスリン抵抗性や糖尿病での脳の変化と双極性障害との関連を見てみましょう。 インスリン抵抗性は双極性障害患者の半数以上に認めら
新型コロナワクチン後遺症の新たな証拠
新型コロナワクチン後遺症(新型コロナワクチン接種後症候群(PCVS))がずっと問題になっています。しかし、これをワクチンの後遺症ではなく、新型コロナに感染した後遺症、いわゆるLong COVIDとしてしまう専門家やマスコ
頸動脈プラークの中にマイクロプラスチックがあると心血管イベントや死亡リスクが上がる
マイクロプラスチックおよびナノプラスチックは今や避けられないものとなっていますが、人体にとって重大な危険因子となっています。 今回の研究では、頸動脈プラークからマイクロプラスチックまたはナノプラスチックが検出されるかどう
心筋梗塞時のLDLコレステロール値の低下は心血管イベントの増加と関連している
LDLコレステロールが低い方が本当に健康的であるのであれば、急性心筋梗塞時のLDLコレステロールが低い方が、その後の死亡率、心血管イベント発生などの予後も良さそうですよね?でも、以前の記事「LDLコレステロール高い方が心
血圧なんて大体の指標 その1
家庭で血圧を測っている人もいるでしょう。医療機関にかかれば、科にもよりますが、測定する場面も多いでしょう。入院すれば毎日測定されます。 血圧の測定は、昔のように聴診器を当てて水銀計で測る(いわゆる聴診法)ことは少なくなっ
GLP-1受容体作動薬は心臓の筋肉を減少させるかもしれない 恐ろしい…
以前の記事「GLP-1受容体作動薬によるサルコペニアと骨粗鬆症」で書いたように、GLP-1受容体作動薬を使用すると確かに体重は減るかもしれませんが、人間にとって非常に重要な筋肉と骨が減少してしまいます。そして、もしかした
双極性障害は糖質過剰症候群 その1
双極性障害(以前は躁うつ病とも言われていました)は精神疾患の代表的な疾患の一つです。しかし、本当に精神疾患なのでしょうか?多くの精神疾患は多因子性であるとは思っていますが、大きな原因の一つは代謝障害であり、精神疾患という
2型糖尿病の日本人の炭水化物摂取割合と心血管疾患リスクについての都合の良い研究
食事に関する研究では食事アンケートという非常に質の低いデータが用いられるのが通常です。なので、その結果もあまりあてになりません。そして、糖尿病の専門が研究する場合、バランスの良い食事が必要であるとか、動物性タンパク質は良