食事に関する研究というのはどうしても質が低いものになります。ほとんどが食事アンケートによるものだからです。昨日の食事を聞かれても正確に答えられない人もいますし、健康に悪そうなものは少なめに申告している可能性もあります。
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飽和脂肪酸は心血管疾患を増加させるか?
飽和脂肪酸と心血管疾患の関連はいまだにはっきりしません。私は全く関係していないと思っています。ほとんどの研究では、質の低い、食事アンケートをもとにした研究でしかないので、結果は信頼できません。 今年の5月にコクランで飽和
家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その2
以前の記事「家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その1」では、家族性高コレステロール血症(FH)でもLDLコレステロールと関係なく、中性脂肪値が高いと心血管疾患のリ
家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その1
家族性高コレステロール血症(FH)では、飽和脂肪酸やコレステロールの摂取を減らすことが推奨されています。 「家族性高コレステロール血症診療ガイドライン 2017」でも次のように書かれています。 FH に対しても食事療法は
新型コロナウイルス ヨーロッパの超過死亡
今年は新型コロナウイルスの死者が世界的に増加していますが、超過死亡を見てみると、全くいつもの年と変化がない「無傷」の国と大きく超過死亡数が増えた国があります。 ヨーロッパは非常に情報が早く、オープンなので見ていきましょ
インフルエンザワクチンは新型コロナウイルスの感染のリスクを上げているかもしれない
以前の記事「新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスが同時感染すると死亡率低下?」では、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスのウイルス干渉による同時感染の減少は起きないのではないか?ということを書きました。 しか
新型コロナウイルスと血小板の免疫機能
血小板は止血、血栓に対して最も主要な役割を担っています。しかし、血小板の機能はそれだけに留まりません。血小板には炎症や免疫とも強く関連しています。 血小板減少症は、ウイルスおよび細菌感染症のよく知られた合併症です。どうし
虫垂炎と胃食道逆流症と糖尿病
虫垂は不必要な残骸ではなく、現在では腸内細菌の「安全な家」と考えられています。急性虫垂炎(いわゆる盲腸)は急激な虫垂の強い炎症です。腸内細菌のフソバクテリアの存在は、虫垂炎の重症度と正の相関しているという報告があります。
お酒を飲んでいないのにアルコール検出器に反応?
以前の記事「炭水化物をアルコールに変える腸内細菌」では、腸内細菌の働きで、炭水化物が腸の中で発酵しアルコールになってしまう、アルコールの内因性生産について書きました。 しかし、糖質制限や糖尿病治療薬によるアルコール検出器